TEMPLE ST. テンプル・ストリート
2014/3/25 RELEASE
℗2014 VIVID SOUND CORPORATION
VSCD-3129 2,667円(tax out)
1. EMPTY HEART エンプティ・ハート(6:58)
Words and Music by Gota Nishidera
2. TEMPLE / SHAKE テンプル・シェイク(4:10)
Words and Music by Gota Nishidera
3. SCHOOLGIRL スクールガール(7:26)
Words by Gota Nishidera / Music by Gota Nishidera and Dan Miyakawa
4. I CAN LIVE WITHOUT U アイ・キャン・リヴ・ウィズアウト・ユー(4:16)
Words and Music by Gota Nishidera
5. SANTA MONICA サンタモニカ(7:40)
Words by Gota Nishidera / Music by Gota Nishidera and Yuzuru Tomita
6. BLUEBERRY BAG ブルーベリー・バッグ(3:19)
Words by Gota Nishidera, Duan Lin and Anthony Henderson / Music by Gota Nishidera
7. SILK ROAD WOMAN シルクロード・ウーマン(4:05)
Words by Gota Nishidera and Tito Jackson / Music by Gota Nishidera
8. YOU MUST BE LOVE ユー・マスト・ビー・ラヴ(3:34)
Words by Gota Nishidera / Music by Dan Miyakawa and Gota Nishidera
近年、V6、Negicco、bump.yなどのプロデュースや、マイケル・ジャクソン関連書籍、コラムを中心にした執筆、TV、ラジオ への出演など、各方面でマルチな才能を発揮し活躍するノーナ・リーヴスのボーカリスト、西寺郷太。この度、彼のキャリア 初のソロ作が満を持しての登場となります。スヌーピー展のテーマ・ソングとなった「I CAN LIVE WITHOUT U」、TBSラ ジ オ 『 M u s i c 2 4 / 7 』( 2 0 時 ~ 2 2 時 ) で も 耳 馴 染 み と な っ て い る 「 S I L K R O A D W O M A N 」 な ど 全 8 曲 を 収 録 。 参 加 ミ ュ ー ジ シャンにはノーナ・リーヴスの奥田健介(g)、小松シゲル(dr)はもちろん、ノーナのサポート陣、冨田 譲(prog.,keys)、松井 泉(per)、そしてジャクソンズ/ジャクソン・ファイヴのティト・ジャクソンが友情参加!! 共同プロデュースは宮川 弾(ex.ラ ヴ・タンバリンズ)。メロウでポップ、無国籍感満載の西寺郷太ワールド全開でお届けします!
皆様 西寺郷太です。
昨日、初めて制作したソロ・アルバム、「Temple St(. テンプル・スト リート)」出来ました!
全8曲。トータル・タイム42分。 僕が十代の頃、繰り返し聴いていた80年代のLP、名盤達のように46 分テープにすっきり収まる作品です。
僕はノーナ・リーヴスとしての音楽活動をスタートさせた95年春か ら、ありがたいことに一度もバンドを休止・解散することなく、続けて 来ました。 ギターとキーボード担当の奥田健介、ドラムの小松シゲルとの三人 体制は、性格がそれぞれ全く違うこと、個々の持ち場がはっきりして いることもあり、かなり上手く機能していて、基本的に飽きっぽさと、 異様な執着心の入り交じった性格の自分が、「面白いなぁ」「最高だ なぁ」と気がついたら、もうすぐ20年近い日々を迎えるほどになってます。
で、今回のソロなんですが、基本「ノーナが嫌になった」とか「ソロで全然別の音楽性を探求したい」とか、そういう強い狙いがあって作っ たものではありません(ノーナも今、まさにニュー・アルバム制作中です!)。
ただ、割とずっと昔から、あくまでも「時が来たら」という条件付きですが・ 「ノーナが『スティーリー・ダン』とするならば、自分にとっての『ナイトフライ』、つまりドナルド・フェイゲンのソロ作のようなアルバムを
作ってみたいな」という願望はありました。
聴いてもらって、どうでしょうか?
軸にある音楽性は、さほどノーナと変わらない気がします・。
ただソロ名義であるが故の、「独特の責任の取り方」「パーソナルなポップさ」のようなものが、今なら追求出来るんじゃないかな・・・、と 半年前にふと思ったこと、それは間違ってなかった気がしてます。
色んな意味で「時が来た」、のかもしれません。 アルバムのプロデューサーは僕自身。
共同プロデューサーに宮川弾さんを迎え、弾さんの武器であるゴージャスかつストレンジなストリングスやブラスのアレンジを中心に、作 曲でもコラボレーション出来たことは興奮の連続でした。
割とコンセプトは決めず「時の流れ」のようなものに任せつつ、夏、秋、冬とアルバム制作を続けましたが、結果的になんとティト・ジャク ソン(ジャクソンズ/ジャクソン・ファイヴ)にギター、コーラスで参加してもらえたり、彼の誘いでレコーディングや撮影のためロサンゼ ルスを訪れ、その時の情景を冨田謙さんにプロデュースを委ねた「サンタモニカ」で描くなど・・・、すべてのピースがカチッとはまる夢のよ うな体験の繰り返しの中で「Temple St(. テンプル・ストリート)」は完成しました。 奥田や小松にも一曲ずつ参加してもらっています(それぞれ、オリジナリティを生かした最高の演奏をしてくれました!)。
このような「自信作」を作ることが出来て、今、正直心から嬉しいです。
最後に
ちなみに裏ジャケットで、僕がレコーディング卓の前で物思いにふけっているのは、ロサンゼルス郊外エンシノにあるマイケル・ジャクソ ンとジャクソン兄弟・姉妹の自宅スタジオ。
美しい邸宅の敷地内に作られたこのプライベート・スタジオを「実験室(ラボラトリー)」と名付けたマイケルは、70年代中盤から80年代 末に彼が「ネヴァー・ランド」に引っ越すまでの青年期の間、専属エンジニアと共に日夜こもり、曲作りをしていました。
10歳の時、最初に買ったアルバムがジャクソンズの『ヴィクトリー』だった自分にとって、ジャクソンズ作品はもちろん、フレディ・マーキュ リーとのセッションや、ライオネル・リッチーとの「ウィ・アー・ザ・ワールド」、そしてアルバム『オフ・ザ・ウォール』『スリラー』『BAD』期 の、マイケルの自作曲群が生まれた神聖な場所である、この地を訪れたことは心の震える体験でした。
スタジオまで僕を導いてくれて、ジャケットに使うこともこころよく許可してくれた ティト・ジャクソンさんに感謝します。
2014年1月21日 西寺郷太